謝罪の日
明日、その日が来る
その日がとうとう明日になった。
本来ならば喜ばしい事だろう。
RPGの世界で言うならば、悪しきドラゴンを討伐して、国に平和が来る感じだろう。
そうしてその国が平和になったとしても、悪いと思われていたドラゴンの、その所業の意味を誰も知ろうともせず、闇に葬ってしまうのだろう。
色んな局面でも言える事だが、その、やって来た事を謝っても根本的な解決にはならない
そう、ただ、ごめんなさいとか申し訳ありませんでしたとか、謝罪の言葉を言うのは簡単で、言ったらもう終わりだと思っている人もたくさん居る様だけれども、基本的には何も終わっていない事を認識して欲しい。
悪い事をした人は、その前後には反省をしっかりとして欲しいのだ。
本当に?
二度と?
今までやって来た事をやらない?
それを守れる?
もう絶対にやらないと誓える?
悪事を働いていた側は、それだけは絶対に守って欲しいのだ。
それに、その所業をやってしまった理由も、根掘り葉掘り被害者は聞く権利がある。
一体、何をもってその様な行為に踏み切ってしまったのか?と言う心理を、聞く権利がある。
その事を、謝罪をする側の人は十分に理解してその場に臨んで欲しい。
それが、義務だと思う。
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どうにも、謝る側の方は気楽に考えている人が多い
謝罪の日を設定した時、謝罪とお詫びの時間は小一時間程度で済む~と思っていたと言われた。
メールでそう言われた。
なので、本当に加害者の心理は被害者の心理を汲んではいないのだと実感した。
結局、悪しき所業をしていた人は、その所業をやっている時はそれが悪しき事だと言う実感が無いのだ。
後になって時間が経って、やっとこ悪い事をしたと気付くので、悪いと思ってやっていなかった時にやられてしまった人のその時の恐怖感とか、嫌悪感とかそう言う感情には全く気付く事が無いのだ。
気付かないので、その事を後になって謝ろうとする感情は、とりあえず謝っておこうと言う~半ば気楽な感じの感情になっていると考えられるだろう。
しかし、加害者になった事がある人は思い出して欲しい。
それをやってしまった時の光景を、思い出して欲しいのだ。
その時の、それをやられている相手の顔を、思い出して欲しい。
その時の相手の、戸惑った様な困った様は悲しい様な顔を、思い出してみて欲しい。
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何を思って、何年もやって来たのかを聞いたり、その心理を更に深く掘り下げて尋ねていく事が重要だ
重要な案件だ。
これは、謝られる側のモヤモヤとした心の奥底で蓄積している感情を晴らすためにも、かなり重要な案件だと思われる。
これでやっと、ずっと長い事心の奥でモヤモヤしていた謎の感情を払拭することが出来るので、気分は晴れやかになれそう!な気分でウキウキ?
している様なしていない様な、不思議な状態だ。
この、今までモヤモヤが溜まっていた空間がスッキリして無くなってしまったら、そこには何が入るのか?
それとも何も無い空間になるのか?
モヤモヤが無くなったら、何だか少し寂しくなりそう?
と、何だかよく分からない感情が芽生えて来る。
色々と面倒な関係で居続けたので、正常化して普通な関係になるのがちょっとサミシイ?とかって、オカシな感情だと思うのだが、そう言う気持ちがまたモヤっと湧いてくるのだ。
でも、出来る事ならそのモヤモヤは、なるべく早く払拭して、何も無い空間にして行くのが正しい。
何も無い空間になってから初めて、その空間に本来入るべき感情を入れて行けばいいのだ。
ただ、その事や方法を、今まで別の誰かに侵害されていたと言う事実を受け止めて行けばイイ。
多分それが本当の心の救済と言う事なのだろう。
そうして、明日が着々とやって来る
楽しみの様な、不安の様な、絶望の様な、悲しみの様な、憤りそうな~ドロドロとした感情が表層の感情の裏で渦巻いている様な感覚がする。
明日を迎えてその時が訪れた時に私は、どんな顔をしているのだろうか。
今は想像できない。
その時にならないと誰にも分からないだろう。
とりあえず前を向いて、立ち向かっていくしか無いのだ。
可能ならば、和解をした後の関係は、今までになく穏やかで平和なものであってほしい。
と、切に願う。
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